住宅の快適性や光熱費に大きく関わる要素の一つが「断熱性能」です。
近年、住宅の省エネ性能に対する関心が高まり、国が定める「断熱等級」も大きく見直されてきました。
現在は従来の等級4に加え、より高性能な等級5・6・7が新たに追加され、家づくりにおいて断熱性能を比較する重要な指標となっています。
しかし、「断熱等級って何?」「等級6や7は本当に必要?」など疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、断熱等級の基本から、等級3・4・5・6・7それぞれの違い、そして家づくりでどの断熱性能を選ぶべきかをわかりやすく解説します。
大徳では、断熱等級6~7を標準仕様としています。
目次
1.断熱等級とは?住宅の快適性を左右する重要な基準
断熱等級とは、住宅の「断熱性能」を評価するための国の基準で、正式には「断熱等性能等級」と呼ばれます。
これは住宅性能表示制度の評価項目の一つであり、住宅がどれだけ外気の影響を受けにくいかを示す指標です。
断熱性能が高い住宅は、外の暑さや寒さの影響を受けにくく、室内の温度を一定に保ちやすくなります。
冬は暖かく、夏は涼しい環境を維持しやすいため、冷暖房の使用量を減らすことができ、光熱費の削減にもつながります。
また、室温が安定することでヒートショックなどの健康リスクを減らす効果も期待されています。
断熱等級は数字が大きくなるほど性能が高く、現在は等級1〜7までの段階があります。
ただし、現代の住宅では等級3以上が主に議論されることが多く、特に等級4は長い間、日本の住宅の標準的な断熱性能として位置づけられてきました。
しかし近年は省エネ基準の見直しが進み、より高性能な等級5・6・7が登場したことで、住宅の断熱レベルは大きく進化しています。

2.断熱等級3・4とは?これまでの住宅の標準性能
断熱等級3と4は、長い間日本の住宅における断熱基準として使われてきました。
特に断熱等級4は1999年に定められた「次世代省エネルギー基準」に相当し、これまでの住宅の標準的な断熱性能として広く普及してきました。
断熱等級3はその一つ前の基準で、現在では新築住宅ではほとんど採用されないレベルとなっています。
一方、断熱等級4は多くの住宅会社が長年採用してきた断熱基準であり、日本の住宅の断熱性能を底上げしてきた重要な基準と言えるでしょう。
しかし、近年の住宅と比べると、断熱等級4でも十分とは言えないケースが増えてきています。
特に冬場の寒さや、夏の冷房効率などの観点では、より高い断熱性能が求められるようになりました。
また、世界的に見ても日本の住宅の断熱性能はまだ高いとは言えず、国としても省エネ住宅の普及を進めるため、新しい断熱等級が追加されることになりました。

3.断熱等級5とは?2022年に新設された省エネ住宅の基準
断熱等級5は、2022年に新しく設けられた断熱基準です。
これは日本の住宅の断熱性能をさらに高めるために導入されたもので、従来の等級4よりもワンランク高い断熱性能を持つ住宅を指します。
この等級は、国が推進する省エネ住宅の普及にも大きく関わっており、多くの住宅会社が現在の標準仕様として採用し始めています。
断熱等級5の住宅では、断熱材の厚みや窓の性能などがより高性能なものになるため、室内の温度が安定しやすくなり、冷暖房の効率も大きく向上します。
また、断熱性能が高い住宅は光熱費の削減にもつながります。
冷暖房のエネルギー消費を抑えることができるため、長期的に見ると家計への負担を減らすことにもつながります。
これから新築住宅を検討する方にとって、断熱等級5は最低限検討しておきたい断熱レベルと言えるでしょう。
4.断熱等級6・7とは?これからの高性能住宅の断熱レベル
断熱等級6と7は、現在の断熱等級の中でも最も高いレベルの断熱性能を持つ住宅です。
これらは「HEAT20」という民間の断熱基準にも近い水準とされており、より快適で省エネ性能の高い住宅を実現するための基準として注目されています。
断熱等級6の住宅では、冬でも室温が下がりにくく、暖房を最小限に抑えることができる場合もあります。
さらに断熱等級7になると、日本国内でもトップクラスの断熱性能となり、エネルギー消費を大きく抑えた住まいを実現することができます。
高い断熱性能を持つ住宅は、光熱費の削減だけでなく、室内の温度差を小さくする効果もあります。
これにより、ヒートショックのリスクを減らしたり、健康的で快適な暮らしを実現できるというメリットがあります。
そのため、最近では断熱等級6以上を目標に家づくりを行う住宅会社や施主も増えてきています。

5.家づくりで断熱等級はどれを選ぶべき?後悔しないためのポイント
家づくりを検討する際、「どの断熱等級を選ぶべきか」は非常に重要なポイントです。
断熱性能は完成後に簡単に変えられるものではなく、住宅の快適性や光熱費に長く影響を与えるためです。
一般的には、これから新築住宅を建てる場合、少なくとも断熱等級5以上を目安にすることが望ましいと言われています。
さらに快適性や省エネ性能を重視する場合は、断熱等級6を検討することで、より高性能な住宅を実現することができます。
もちろん、断熱性能だけで住宅の快適性が決まるわけではありません。
窓の性能や気密性能、間取りや日射の取り込み方など、さまざまな要素が組み合わさることで、快適な住まいが実現します。
そのため、断熱等級だけを見るのではなく、住宅全体の性能バランスを考えながら家づくりを進めることが大切です。
これからの住宅は、省エネ性と快適性を両立させた高性能住宅の時代へと進んでいます。
断熱等級の違いを理解することで、自分たちに合った住まいの性能を見極め、より快適で安心できる家づくりにつなげていきましょう。

まとめ
断熱等級とは、住宅の断熱性能を示す国の基準であり、家の快適性や省エネ性能を判断する重要な指標です。
数字が大きくなるほど断熱性能が高くなり、現在は等級3・4・5・6・7といった段階で住宅の性能が評価されています。
これまで日本の住宅では断熱等級4が標準的な基準とされてきましたが、近年は省エネ住宅の普及に伴い、より高性能な断熱等級5・6・7が新たに設けられました。
断熱性能が高い住宅は、外気の影響を受けにくく室内の温度を安定させやすいため、冷暖房効率が向上し、光熱費の削減や快適な住環境の実現につながります。
これから家づくりを考える場合、最低でも断熱等級5以上を目安にし、より快適な住まいを求める場合は断熱等級6といった高性能住宅も検討する価値があります。
ただし、住宅の快適性は断熱性能だけで決まるものではなく、気密性能や窓の性能、日射の取り入れ方など、住まい全体のバランスが重要になります。
断熱等級の違いを理解することで、住宅の性能を正しく比較し、自分たちの暮らしに合った快適で省エネな住まいを選ぶことができるでしょう。
これからの住宅づくりでは、断熱性能にも注目しながら長く快適に暮らせる住まいを考えていくことが大切です。
